※掲載している情報は、やぶ家の実体験と公開資料をもとに中立的に記載しています。特定の保険商品を断定的にすすめる内容ではありません。
甲斐犬にペット保険は必要なのか?私の結論からお伝えすると、「心配性の飼い主は入っておく、かつ選ぶ保険は通院などもカバーできるフルカバー型。」です。
やぶ家は未加入のまま2024年7月にてんかんを発症し、てんかん関連と他の通院・救急を合わせて、約2年弱で30万円を超える医療費を実費で払ってきました。
「今は健康だから保険は要らないかな」と思っていた発症前の自分を、正直なところ少しだけ後悔しています。今は逆に、てんかんを抱えた状態でもペット保険の申し込みを真剣に検討しているところです。
この記事では、やぶ家の医療費を一般データと並べて公開した上で、ペット保険の必要性・選び方・加入時の注意点を一次情報ベースで整理します。これからペット保険を検討する甲斐犬の飼い主さんの判断材料になればうれしいです。
一般的な中型犬とやぶ家の医療費を比較する
ペットの医療費は「平均的な目安」と「実際にかかった額」のギャップが大きいジャンルです。やぶ家の実数と、一般的な中型犬の目安を並べてみます。
| 区分 | 一般的な中型犬の目安 | やぶ(甲斐犬)の実際 |
| 健康時の年間医療費 | 約3〜5万円 | 約4万円 |
| 病気・通院を含む年間平均 | 約5〜10万円 | 約6〜8.4万円(てんかん2年目以降) |
| 持病発症時の単発初期費用 | 個別事案で大きく変動 | 約8〜9万円(てんかん発症時) |
| 突発の通院・救急による出費 | 個別事案で大きく変動 | 約13.3万円(2026年1〜5月の5ヶ月分) |
一般データはアニコム損保「家庭どうぶつ白書」[1]や、公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」[2]などの公開資料からの目安値です。中型犬区分の正確な数値は各資料の最新版PDFで確認してください。
健康時 約4万円の中身(やぶ家)
健康だった発症前の年間4万円は、混合ワクチン・狂犬病予防接種・フィラリア予防薬・ノミダニ予防薬・健康診断の合計でした。一般的な中型犬の目安(3〜5万円)に収まっていて、ここまでは平均的な範囲です。
てんかん発症時の初期費用 約8〜9万円
転機は2024年7月27日、やぶが1歳4ヶ月のときに最初のてんかん発作が出た日でした。深夜2時頃、寝ている状態から起き上がった瞬間に頭が揺れる発作。やぶママは24時間対応の動物病院に救急搬送、翌日まで入院しました。この日の支出が約6万円。
翌日はかかりつけの動物病院でセカンドオピニオンを受け、再検査で約2〜3万円。
発症から数日のあいだに、合計約8〜9万円が一気に飛んでいきました。ここで初めて「保険に入っておけばよかったかも」と頭をよぎりました。
てんかんの治療費の詳しい内訳は、こちらもどうぞ。

てんかん2年目以降の年間維持費 約6〜8.4万円
発症初年度(2024年7月〜2025年6月頃)は、上記の初期費用+月々の維持費で年間14〜17万円規模に膨れ上がりました。
2年目以降(2025年7月〜現在)は、月々の薬代(エピレス40mgを毎日2回)と2か月に1回の通院で、月5,000〜7,000円。年間で約6〜8.4万円のペースに落ち着いています。一般データの「通院も含む年間平均(5〜10万円)」のレンジに収まる水準ですが、これは「持病あり」の維持費なので、健康な犬の平均と単純比較はできません。
てんかん以外で発生する突発費用 約13.3万円(5ヶ月)
そして、これが意外と痛かった話です。
やぶママは「少しでも体調を崩したら念のため病院」というスタンスの飼い主で、てんかんとは別の理由でも結構な頻度で動物病院に駆け込みます。2026年の1月〜5月の5ヶ月だけで、てんかん以外でかかった医療費は約13.3万円でした。
内訳は、ひどい下痢でかかりつけ動物病院に日中3回通院(1回約14,000円・計42,000円)、同じく下痢で夜間救急に1回(約35,000円)、夜間救急後の再検査と薬の処方で2回通院(1回約8,000円・計16,000円)、そして誤飲で深夜救急にもう1回(約40,000円)。
年間ベースに換算すると約32万円のペースです。これに月々のてんかん治療費を足すと、年間で30〜40万円規模の出費になる可能性も普通にあります。下痢や誤飲のような突発イベントは、いつ・どれだけ起こるか読めません。
通算:未加入のまま約2年で30万円超
てんかんを発症した2024年7月から2026年5月までの約2年弱で、やぶ家は未加入のまま30万円を超える医療費を実費で払ってきたことになります。(記録出来ていないものもあると思われるので、実際はもっと多いかもしれません。)
発症前の自分は、やぶは元気そうだし保険は必要ないかな、、と安易に判断していました。結果論ですが、今になって振り返ると「健康なときに月々の保険料を払っておけば、後の精神的負担はだいぶ違ったな」と感じます。
甲斐犬がかかりやすい病気と治療費の目安
甲斐犬は日本犬の中でも比較的丈夫な犬種と言われていますが、ゼロリスクではありません。一般的にかかりやすいとされる病気と治療費の目安をまとめます[3]。
| 病気 | 主な症状 | 治療費の目安 |
| アレルギー性皮膚炎 | かゆみ、赤み、脱毛 | 通院1回 3,000〜10,000円 |
| 外耳炎 | 耳をかゆがる、耳垢の増加 | 通院1回 3,000〜5,000円 |
| 膝蓋骨脱臼 | 足を引きずる、スキップ歩行 | 手術 150,000〜350,000円 |
| てんかん | けいれん発作、意識消失 | 月 5,000〜20,000円(長期投薬) |
| 甲状腺機能低下症 | 元気がない、太りやすい、脱毛 | 月 3,000〜8,000円(長期投薬) |
やぶの場合は、今のところてんかん(持病)と、季節によって皮膚をかゆがることがあるくらいです。皮膚はその都度動物病院で診てもらっています。
特に注意したいのは、てんかん・甲状腺機能低下症のような「長期投薬が必要な病気」です。手術ほど一度に大金は出ないものの、月数千〜数万円が永続的に積み上がるので、年単位で見ると総額が大きくなります。
心配性の飼い主ほど、ペット保険を真剣に検討すべき
ここまでの数字を見て感じたのは、やぶ家のように「少しでも体調を崩したら、念のため病院に行ってしまう」タイプの飼い主にこそ、ペット保険は意味があるということです。
保険なしだと、つい「これくらいの症状で病院に行く?」と躊躇する瞬間が出てきます。自己負担100%なので、当然心理的なブレーキがかかります。
一方、保険に入っていれば「念のため診てもらう」のハードルが下がります。早期発見・早期対処につながれば、結果として大きな治療費を防げる可能性もあります。
やぶ家の場合、てんかん以外でも下痢や誤飲で病院に駆け込む回数が結構ありました。心配性で病院通いが多くなりそう、と自覚があるなら、保険料を払う価値は十分にあると思います。
仮にフルカバー型・補償割合70%のペット保険に加入していたとしたら、てんかん発症時の初期費用約8〜9万円のうち、自己負担は約3万円弱で済んだ計算になります(待機期間明け前提)。月々の薬代も自己負担が3割になる可能性がありました。
あくまで仮定の話で、実際の保険商品は補償条件や待機期間、特定疾患の取扱いが商品ごとに違うので、数字は厳密ではありません。ただ、「健康なうちに月3,000円払っておく」のと「後で20万円超の医療費を全額払う」のとでは、どちらが心理的に楽かは明らかです。
やぶはもう家族|お金で治療の選択肢を狭めないために

ここまで「医療費がいくらかかった」「窓口精算が楽」といった実用的な話を書いてきましたが、保険に入る意義としてもう一つ、やぶママが大きいと感じていることがあります。
それは、やぶがもう立派な家族の一員だということ。
仮に多額の治療費がかかることになっても、やぶが元気になる可能性があるならそれを払わないという選択肢はありません。だからこそ、そういう状況になったときに「お金が要因で治療の選択肢を狭めてしまう」ことを減らせるなら、それ自体がペット保険に入る大きな意義だと考えています。
数字や手続きの話ではなく、ここはペット保険を考える上でいちばんの根っこの部分かもしれません。
ペット保険の基本|補償の種類と保険料の目安
ここからは一般的なペット保険の話に戻ります。まずは補償の構造を整理します。
補償タイプは大きく3つ
| 補償タイプ | カバーする範囲 | 保険料の傾向 |
| フルカバー型 | 通院・入院・手術すべて | 高め |
| 手術特化型 | 入院・手術のみ(通院なし) | 安め |
| 通院特化型 | 通院のみ(手術は別途) | 中程度 |
やぶ家のように長期投薬の病気が出る可能性も考えると、通院もカバーされるフルカバー型が無難という見方が一般的です[4]。
補償割合は50% / 70% / 100% が主流
保険料を抑えたいなら50%、バランス重視なら70%、自己負担を最小化したいなら100%、という選び方になります。各社の主力プランは50%・70%が中心です[4]。
月額保険料の目安(中型犬・フルカバー型70%)
| 年齢 | 月額保険料の目安 |
| 0〜3歳 | 2,000〜3,500円 |
| 4〜7歳 | 3,000〜5,000円 |
| 8〜10歳 | 4,500〜7,000円 |
| 11歳以上 | 6,000〜10,000円 |
あくまで目安です。実際の保険料は各社の見積で確認してください。
ペット保険を選ぶときのチェックポイント
甲斐犬の飼い主目線で、加入前に確認しておきたい項目を整理しました。
- 補償範囲(通院・入院・手術のどこまでカバーされるか)
- 補償割合(50% / 70% / 100% など、自己負担とのバランス)
- 加入可能年齢の上限(7歳まで・10歳まで など商品ごとに差)
- 待機期間(加入後30〜90日は補償対象外、商品によっては傷病ごとに別期間)
- 終身継続できるか(年齢で打ち切られないか)
- てんかん・甲状腺など特定疾患の補償有無
- 既往症の扱い(補償対象外になる商品が多いが、特約で加入できる場合あり)
- 窓口精算に対応しているか(後日精算より圧倒的に手間が少ない)
特に5〜8は、加入時より「数年後にどうなっているか」「実際に使うときの手間がどうか」を左右する項目なので、契約前に必ず約款で確認しておくのがおすすめです。
主要なペット保険サービス(参考情報)
ここでは主要な犬猫向けペット保険を中立的に並べておきます。特定の保険商品をランキングしたり「これがおすすめ」と断定したりはしません。保険は各家庭の事情で適切な商品が違うので、最終的には必ず複数社の資料・公式サイトで比較してください。
特に「窓口精算」対応かどうかは、加入後の使い勝手に大きく関わるので、表で明示しておきます[5]。
| 保険会社 | 窓口精算 | 特徴(公式情報ベース) |
| アニコム損保 | ○(ふぁみりぃ・しにあ) | 業界シェア最大手。対応病院数は約7,000施設[5] |
| アイペット損保 | ○(うちの子) | 窓口精算対応病院は約6,200施設[5] |
| リトルファミリー少短 | ○ | 窓口精算対応の少額短期保険 |
| SBIプリズム少短 | ×(後日精算) | 低保険料プラン中心 |
| FPC(フリーペットほけん) | ×(後日精算) | シニア期の保険料上昇が緩やかと公表 |
| PS保険 | ×(後日精算) | 3年ごとに保険料が変動する独自体系 |
| ペット&ファミリー損保 | ×(後日精算) | 「げんきナンバーわんスリム」など複数プラン |
| 楽天損保(スーパーペット保険) | ×(後日精算) | 楽天ポイント付与に対応 |
窓口精算は会計時にその場で保険適用されるので、領収書を取って後日申請する手間が要りません。後日精算型でも最近はスマホ申請に対応していて以前より楽になっていますが、それでもひと手間は残ります。
やぶ家も現在ペット保険申し込みを検討中|アニコムを第一候補にしている理由
ここまで「未加入で2年で30万円超を払った」というスタンスで書いてきましたが、実はやぶ家も今、ペット保険の申し込みを真剣に検討し始めています。
やぶは2歳・てんかん既往症あり。一般的に「既往症があると新規加入は厳しい」と言われますが、保険会社によっては「特定傷病除外特約」のように、既往症(てんかん)を補償対象外にすることで加入できるケースがあります[6]。
つまり、てんかん関連はカバーされなくても、それ以外の通院・救急(下痢・誤飲・皮膚トラブル等)はカバーされる可能性があります。やぶ家にとっては、前述の通り「てんかん以外」で発生する医療費が5ヶ月で13.3万円とそれなりに大きいので、ここを保険でカバーする意味は十分にあると判断し、検討を始めました。
第一候補はアニコム損保(理由3つ)
- 窓口精算対応:会計時にその場で保険適用、後日申請の手間がない
- 対応病院数が業界最大級(約7,000施設):かかりつけや夜間救急が対応している可能性が高い[5]
- 業界シェア最大手で運営実績が長く、突然サービス終了するリスクが相対的に低い
ただし、アイペット損保やリトルファミリー少短も窓口精算対応なので、月額保険料・補償範囲・既往症(てんかん)の取扱いを実際に見積もって比較する予定です。
最終的にどこに加入したか・見積もりがどうだったかは、別記事や本記事の更新でレポートしていきます。
ペット保険加入時の注意点
最後に、契約前にチェックしておきたい注意点をまとめておきます。
- 既往症は基本的に補償対象外。ただし「特定傷病除外特約」のような形で、既往症を補償対象外にすることで加入できる商品もある[6]
- 待機期間:加入から30〜90日は補償対象外。傷病ごとに別期間が設定されている場合もある
- 月額保険料は年齢とともに上がる:高齢期の負担を試算しておくと安心
- 終身継続できるか:年齢で打ち切られる商品もある
- 特定疾患の除外:てんかん・椎間板ヘルニア・歯科治療など、商品ごとに除外項目がある
- 保険金請求のフロー:窓口精算か後日精算かで手間が大きく変わる
細かい条件は商品ごとに違うので、見積もり時の重要事項説明書と約款を必ず読み込むのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 甲斐犬は他の犬種より医療費が高いですか?
一般的に甲斐犬の医療費が突出して高いという統計はありません。中型犬の標準的なレンジに収まることが多いです。ただし日本犬全般にアレルギー性皮膚炎が多い傾向があり、通院が増えやすい点には注意しておきたいです[3]。
Q. ペット保険はいつから加入すべき?
結論から言うと、若くて健康なうちに比較・加入するのが現実的です。多くのペット保険には新規加入年齢の上限があり、また待機期間(30〜90日)も設けられています。子犬期に加入しておくと選択肢が広く、保険料も比較的安価です。
Q. すでに病気がある場合でも入れますか?
「特定傷病除外特約」のような仕組みで、既往症を補償対象外にすることで加入できる商品もあります[6]。発症済みの病気そのものはカバーされませんが、それ以外の病気・ケガはカバーされる可能性があるため、複数社で見積もりを取って比較するのがおすすめです。
Q. 窓口精算と後日精算、どちらがいい?
使い勝手で言うと窓口精算(会計時にその場で保険適用)のほうが圧倒的に楽です。ただし窓口精算対応の保険会社は限られていて、2026年時点ではアニコム損保・アイペット損保・リトルファミリー少短が中心です[5]。後日精算型でもスマホ申請対応で以前より楽になっています。
Q. 保険料を払うより貯蓄したほうが得?
どちらが得かは「いつ・どんな病気が発生するか」次第なので一概には言えません。加入直後に高額治療が必要になった場合、貯蓄だけだとカバーしきれないリスクがあります。逆に何事もなく天寿を全うすれば、保険料分は支出のみで終わります。リスクとコストのバランスで判断してください。
Q. やぶ家はなぜ加入しなかった?今は?
発症前は「今は健康だから保険は要らないかな」と判断していたためです。結果としててんかん発症後の医療費を全額自己負担しています。現在は、てんかん以外の通院・救急もそれなりに発生している実態を踏まえて、特定傷病除外特約のような形で加入できる保険を真剣に検討中です。第一候補はアニコム損保。
まとめ
甲斐犬にペット保険は必要かどうかは、家庭ごとの貯蓄状況やリスク許容度で答えが変わります。ただ、未加入のまま2年で30万円超を実費で払い続けたやぶ家の立場から言えるのは、以下のポイントです。
- 健康なうちは「不要」と感じやすいが、病気はいつ来るか分からない
- てんかんのような持病以外でも、下痢や誤飲などの突発イベントで医療費は跳ね上がる(やぶ家は5ヶ月で13.3万円)
- 心配性で「念のため病院」が多くなる飼い主ほど、保険の意味は大きい
- 既往症があっても「特定傷病除外特約」のような形で加入できる商品もある
- 窓口精算対応の保険(アニコム・アイペット・リトルファミリー少短)は使い勝手が良い
- 保険料は補償タイプ・補償割合・年齢で大きく変わるので、複数社で見積もるのが基本
やぶ家はこれから具体的に複数社で見積もり・比較を進めて、加入するかどうか・どの保険にするかを決めていきます。結果はまた記事に反映していくので、検討中の方は参考にしてみてください。
甲斐犬の特徴や日々の暮らしについて詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

フードと医療費の関係については、こちらもどうぞ。

