甲斐犬の子犬を迎えるには、ブリーダーや犬舎からの購入が最も確実で、価格相場は平均17〜18万円程度(12〜30万円台まで幅あり)、飼い方のポイントは「信頼関係」「社会化」「運動量」の3点セットです。
ちなみに、筆者が飼育している甲斐犬やぶは埼玉のブリーダーさんから20万円で購入させていただきました。
甲斐犬の子犬を迎えたいけど、どこで手に入るの?値段はどれくらい?飼い方は難しいの?
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
筆者は実際に甲斐犬を子犬から迎え入れて飼育している飼い主です。その経験を踏まえ、この記事では甲斐犬の子犬の入手方法から値段の相場、そして迎えた後の飼い方まで、出典を交えながら飼い主目線で徹底的に解説していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
甲斐犬の子犬の基本情報
甲斐犬は山梨県(旧甲斐国)原産の日本犬で、1934年(昭和9年)に国の天然記念物に指定されています。まずは子犬を迎える前に知っておきたい基本情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
| 犬種分類 | 中型犬(日本犬6種のうちの1つ) |
| 成犬時の体高(日本犬保存会) | オス:52cm(46〜55cm)/ メス:49cm(43〜52cm) |
| 成犬時の体高(JKC) | オス:理想50cm(±3cm)/ メス:理想45cm(±3cm) |
| 成犬時の体重 | オス:16〜18kg前後 / メス:15〜17kg前後(個体差あり) |
| 平均寿命 | おおむね12〜16年程度 |
| 毛色 | 虎毛のみ(黒虎毛・中虎毛・赤虎毛など濃淡があり) |
| 性格の傾向 | 感覚が鋭く警戒心が強い。飼い主とは強い信頼関係を築きやすい |
| 子犬の価格相場 | 平均17〜18万円程度(12〜30万円台まで幅あり) |
※体高の基準は団体により異なります。上表では日本犬保存会とJKC(ジャパンケネルクラブ)の両方を掲載しています。
甲斐犬の子犬の値段・価格相場(2026年時点)
相場の目安
甲斐犬の子犬の価格は、平均17〜18万円程度が目安ですが、12〜30万円台まで幅があります。 子犬マッチングサイト「みんなのブリーダー」の掲載情報でも、直近3ヶ月の成約平均は約18万円、最低12万円/最高36万円といった範囲で表示されています。
入手先別の価格比較
| 入手先 | 価格帯(目安) | 特徴 |
| ブリーダー(サイト経由) | 12万〜30万円台 | 親犬情報・飼育環境を確認しやすい。見学可能な場合が多い |
| 個人犬舎 | 犬舎により異なる | 甲斐犬専門の犬舎あり。譲渡条件が具体的に示されることが多い |
| ペットショップ | 17万〜20万円前後 | 取り扱い店舗が非常に少ない。常に在庫があるわけではない |
| 里親(譲渡) | 無料〜実費負担(医療費等) | 子犬の譲渡は少なめ。成犬が中心 |
値段が上下しやすい要因
甲斐犬の子犬の値段は、以下の要素で変動します。
- 月齢:小さいほど高くなりやすい傾向
- 見た目:虎毛の出方など
- 血統・親犬情報:展覧会での受賞歴や飼育環境の充実度
- ワクチン・健康チェック等の対応内容
※最終的には「価格」だけでなく、健康状態・親犬情報・契約内容(補償や返金条件など)をセットで確認するのがおすすめです。
甲斐犬の子犬はどこで買える?入手方法4選
甲斐犬は登録数が少なく、掲載が出ると早く決まることもあります。 日本犬保存会の年間犬籍登録数を見ても、柴犬が約26,000頭に対し、甲斐犬は約100頭前後とその差は歴然です。
焦って決めるのではなく、事前に確認項目を用意して探すのが安心です。
方法1:ブリーダー(直接)/子犬マッチングサイト
子犬情報が比較しやすく、相場感もつかみやすい方法です。
- みんなのブリーダー:登録ブリーダー数が多く、甲斐犬の掲載もあります
- ブリーダーナビ:写真が豊富で比較しやすいです
- Dogoo.com:個人ブリーダーの情報も掲載されています
親犬情報、飼育環境、譲渡条件を確認しやすいのがメリットです。人気個体は問い合わせが集中しやすいので、早めの行動をおすすめします。
方法2:犬舎(甲斐犬を扱う犬舎・保存団体系ルート)
甲斐犬を専門に繁殖している犬舎がいくつか存在します。
- 出産予定や予約待ちなど、長期のやり取りが前提になることもあります
- 譲渡条件(飼育環境・運動量・脱走対策など)が具体的に示されることが多いです
- 甲斐犬に詳しいブリーダーから飼い方のアドバイスがもらえるのも大きなメリットです
事前に犬舎に連絡を取り、出産予定を確認しておくのがポイントです。
方法3:ペットショップ
常にいる犬種ではありません。入荷があるかは店舗によります。
どうしてもペットショップで探したい場合は、店舗に「入荷連絡」を事前に依頼しておくと探しやすいです。
※ショップ購入の場合も、出生情報・健康状態・補償条件を必ず書面で確認しましょう。
方法4:里親として迎える
保護犬の譲渡サイトや、甲斐犬の保護活動を行っている団体から迎える方法もあります。
- 子犬より成犬の譲渡が多い傾向です
- 譲渡条件や医療費負担(実費など)がある場合があります
- 相性と生活環境の確認を丁寧に行うことが重要です
甲斐犬の子犬を迎える手順【失敗しない5ステップ】
甲斐犬の子犬を迎えるまでの流れを5ステップで紹介します。
- 情報収集:候補のブリーダー/犬舎/譲渡先をリスト化します
- 問い合わせ:譲渡条件・見学可否・親犬情報・引き渡し時期を確認します
- 見学・面会:飼育環境、衛生状態、親犬の性格、子犬の様子を自分の目で見ます
- 契約前の確認:健康状態、ワクチン、補償、引き渡し条件を「書面」で確認した上で契約します
- 迎え入れ準備:ケージ・生活導線・動物病院・フードなどを先に整えます

甲斐犬の子犬の飼い方【迎えてからのポイント】
迎え入れ前に準備するもの(最低限)
子犬を迎える前に、以下のグッズは揃えておきましょう。
- ケージ:安心できる居場所として必須です
- トイレ・トイレシート:トイレトレーニング用
- 食器(水・フード):フードは迎え元と同じものからスタートすると安心です
- 首輪・リード:サイズ調整できるものを選びましょう
- お手入れ用品:ブラシ、爪切り、シャンプーなど
- 噛んでもよい丈夫なおもちゃ:甲斐犬は噛む力が強いため、噛み対策にもなります
食事の基本
子犬期は成長に必要な栄養が多いため、まずは「総合栄養食」表記のあるフードを主食にするのがわかりやすいです。 ペットフード公正取引協議会によれば、「総合栄養食」とはその製品と水だけで必要な栄養素を摂取できるフードを指します。
- 切り替えは急に変えず、数日〜1週間ほどかけて混ぜながら移行するとお腹を壊しにくいです
- 甲斐犬は活動量が多いため、高タンパクなフードがおすすめです
筆者の場合は、ブリーダーさんがあげていたフードを確認し、しばらくの間は同様のものを使用していました。また、子犬期はドライフードは固くそのまま食べられないため、水でふやかした上であげていました。
しつけのポイント
甲斐犬のしつけで最も重要なのは「信頼関係の構築」と「社会化」です。 甲斐犬は警戒心が強い傾向があるため、次の考え方が特に大切です。
- ルールを一貫させる:家族全員で揃えます。力での支配は通用しません
- 叱るより「できたら褒める」を増やす:頭が良いので覚えは早いです
- 子犬期の社会化を丁寧に行う:人・音・場所に慣らします
- 噛み癖の対応:子犬期は何でも噛みます。噛んで良いものと悪いものを根気よく教えましょう
散歩は「感染対策」と「社会化」のバランスが大切
甲斐犬は猟犬ルーツのため、運動量は多めに確保する必要があります。
| 時期 | 散歩の目安 | 補足 |
| ワクチン完了前 | 抱っこ散歩で外の音・景色に慣らす | 地面に降ろさず感染リスクを抑えます |
| 散歩デビュー後(子犬期) | 1日2回 × 15〜30分 | 徐々に外の環境に慣れさせます |
| 1歳以降(成犬) | 1日2回 × 30分〜1時間 | ドッグランなども活用しましょう |
※散歩デビューの目安として「混合ワクチンの2〜3回目接種から2週間後以降」などが紹介されることがあります。ただし、ワクチン完了前でも抱っこで外の音や景色に慣らす(抱っこ散歩)など、リスクを抑えて社会化を進める方法もあります。他犬との接触や犬が多い場所への長時間滞在は慎重に判断し、かかりつけ獣医師の方針も確認しましょう。
室内飼いでの注意点
甲斐犬は室内飼いが十分可能ですが、以下の点には注意が必要です。
- 噛み・家具の破損:特に子犬期は何でも噛みます。ソファカバーや保護シートがあると安心です
- 抜け毛:ダブルコートのため換毛期に増えやすいです。毎日のブラッシングとこまめな掃除が必要です
- 脱走対策:甲斐犬は運動能力が高い個体もいるため、「構造」で防ぐことが重要です
脱走対策のポイント(構造で防ぐ)
単に「高い柵を置く」だけでは不十分な場合があります。以下の考え方で対策しましょう。
- 玄関やベランダへ直行できない動線にします
- 玄関にゲートを置く、または二重扉の発想で区切ります
- 柵は「登れない・足がかからない」構造を意識します
- 隙間(網戸、ベランダ、窓、門扉)をなくします
よくある質問(FAQ)
Q. 甲斐犬の子犬はいつ頃から迎えられますか?
原則として、犬猫は生後56日(8週)を経過するまで販売・販売目的の展示が禁止されています(環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売」参照)。ただし制度には例外規定があり得るため、実際の引き渡し条件は販売者の運用や自治体の指導方針も含めて確認しましょう。
Q. 甲斐犬は初心者でも飼えますか?
不可能ではありませんが、警戒心が強い傾向があるため「社会化」と「一貫したルール作り」を最初から丁寧にできるかが重要です。運動量も確保できる環境だと安心です。甲斐犬に詳しいブリーダーやトレーナーに相談できる環境を作っておくことをおすすめします。
Q. 甲斐犬の子犬はマンションでも飼えますか?
飼育自体は可能ですが、運動不足がストレスになりやすいため、散歩・遊びの設計が大切です。また、マンションの管理規約でペットの犬種・サイズに制限がある場合があるので、必ず事前に確認しましょう。
Q. 子犬を迎えたらまず何をすべきですか?
まずはかかりつけの動物病院で健康診断を受けましょう。その後、ワクチン接種のスケジュールを立て、社会化トレーニングを早めに始めましょう。
Q. 甲斐犬はオスとメスどちらがおすすめ?
オスは体が大きく力が強い傾向、メスはやや穏やかな個体が多い傾向があります。ただし個体差が大きいため、実際に子犬と会って相性を確認するのが一番です。
まとめ
甲斐犬の子犬を迎えるためのポイントを改めて整理します。
- 値段の相場:平均17〜18万円程度が目安(12〜30万円台まで幅あり)
- 入手方法:ブリーダー・犬舎・ペットショップ・里親の4つ。ブリーダー/犬舎中心に探すのが現実的
- 飼い方のコツ:「信頼関係」「社会化」「運動量」の3点セットが重要
- 注意点:流通量が少ないため、こまめな情報収集と早めの行動が大切
甲斐犬は決して万人受けする犬種ではありません。でも、一度信頼関係ができれば、これ以上ない最高のパートナーになってくれます。
筆者自身も、甲斐犬を迎えて本当に良かったと心から思っています。この記事が、甲斐犬の子犬を迎えたいと考えている方の参考になれば幸いです。
参考・出典
- 日本犬保存会「甲斐犬(犬種解説)」
https://www.nihonken-hozonkai.or.jp/kaiken/
- 日本犬保存会「年間犬籍登録数」
https://www.nihonken-hozonkai.or.jp/registration/
- ジャパンケネルクラブ(JKC)「甲斐(犬種紹介)」
https://www.jkc.or.jp/breeds/kai/
- 環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/stp56/
- みんなのブリーダー「甲斐犬(価格相場ページ)」
https://www.min-breeder.com/breederList_dogKind_kai_1.html
- みんなのブリーダー「子犬の散歩はいつから?」
https://www.min-breeder.com/magazine/16
- ペットフード公正取引協議会「総合栄養食とライフステージ」
https://pffta.org/basic/04.html
- アニコム(獣医師監修)「甲斐犬の特徴」
